レモン・レジスタンス

無許可で唐揚げにレモンをかける行為は昨今の日本において重罪となっています。

唐揚げにレモンをかけたいと思った人は必ず、

 

「唐揚げにレモンをかけてもよろしいでしょうか」

 

と事前に周囲へのお声かけを行い、レモン絞り許可を申請しなくてはいけません。

 

今日は、そんな21世紀の日本のディストピアな食卓風景にモノ申したいというお話。

 

 

 

case1. 唐揚げとレモンの場合

 

運ばれてきた唐揚げに不用意にレモンをかけると極刑は免れません。

先の通り、必ず事前申請が必要になります。

これが今の日本の常識。

 

 

 

case2. サラダとドレッシングの場合

 

運ばれてきたサラダにドレッシングをかけても体感9割くらいの確率で無罪です。

大体の人はサラダには付いてきドレッシングをかけて食べるでしょう。

事前申請をしても、しなくても、結果は変わらないことが多いです。

 

 

 

case3. サラダとドレッシングの場合で、穏健派のアンチドレッシング勢力と同席しているシーン

 

運ばれてきたサラダ&ドレッシングに対してアンチドレッシング勢力の者(以後アンドレとする)が状況を理解し、こう発言します。

 

「某ドレッシングはニガテで候。

ドレッシングより先に某の分を器によそわせていただく」

 

アンドレの発言に異議を唱える人はわが子の好き嫌いを気にするオカーチャンくらいでしょう。

オカーチャンがいなければ平和です。

 

 

 

case4. サラダとドレッシングの場合で、隠れアンドレと同席しているシーン

 

運ばれてきたサラダ&ドレッシングに対してアンドレは言及しないまま、

市民はサラダにドレッシングをかけます。

アンドレ

「ドレッシングはいやでござる……ドレッシングはいやでござる……」

と思いつつも、かけられてしまっては仕方ないと思い、黙ってサラダを食します。

 

もしくは、こう発言します。

「某には不要。他の者で分けたまへ」

サラダは隠れアンドレ以外の者で食されます。

 

どちらもアンドレがドレッシングを諦めた世界線です。

これも別に「あ、そっすか」って感じですね。

 

 

 

case5.  サラダとドレッシングの場合で、過激派アンドレの場合

 

 

 

アンドレは激怒した。

必ず、かのオイリーなドレッシングを除かねばならぬと決意した。

 

 

 

 

 

「いや知らんがな」って思いません?

セリヌンティウスも「先言えよ」って言うと思うんですよ。

case3.の穏健派のように先に言えばよいのです。

なぜかけた後にドレッシングに対して人一倍敏感になるのか。

 

 

 

 

 

 

case1.~5.を長々と見ていただきましたが、つまるところ私が言いたいのは以下です。

 

 

 

唐揚げのレモンもかけたくない人の方が自己申告すべき(25文字)

 

 

 

いつかレモン絞り許可申請がなくとも、

自由にレモンが絞れる日が来ることを信じて……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぶっちゃけわりとどうでもいいです。
何か文章が書きたかっただけ。